第68号
ボランティアで消防協をアピール
  長野県須坂市消防職員協議会
 
 

 こんにちは須坂市消防職員協議会です。長野県の北部に位置し、「製糸の町」の須坂市、「北斎」「栗菓子」の小布施町、「紅葉の松川渓谷」の高山村の1市1町1村で構成し、管内約7万5000人の住民の生命・財産を93人の職員で守っています。
 さて、現在私たちの単協では、「ボランティア」に力を入れています。事の起こりは2年ほど前のことです。当時、半強制的な庁舎周辺のごみ拾いを「ボランティア」と称して明番日に行っていました。「強制されたボランティアはおかしい」という会員からの声により、社会福祉協議会の方を講師に学習会を開き「ボランティアとは何か?」を改めて学び、その中でさまざまな「ボランティア」があることを知りました。学習会を開催したのは、「ボランティア=ごみ拾い」という短絡的な発想でなく、「どうせやるなら自分たちでやりたいことを」と考えたことがきっかけでした。
 まず、協議会はボランティア団体ではないという考えのもと、協議会事務局に窓口として「ボランティア同好会」を置き、ボランティアに対しその都度参加できる会員を募集し、集まらない場合は丁重にお断りをするということを基本(できないこと、無理なことはしない)としました。
 これまでに、県立病院新築に伴う旧病棟から新病棟への患者の方々の引越し手伝い、体にハンディを持った児童を背負っての登山、同じくハンディを持った方々の水泳教室の補助、火災予防啓発にと会員が考えた寸劇「消防戦隊ケスンジャー」を保育園で上演など多種多様な内容の活動をしてきました。
 これらの活動を通じ、普段は話してもなかなか理解してもらえない「消防職員協議会」という一般には馴染みのない団体と、その活動内容を自然にアピールすることができました。また、それまでは協議会に対し否定的な対応をしていた当局側も、新聞報道等があったためか、協議会に対し一定の理解を示し始めています(無視できなくなってきた?)。やはり言葉も大切ですが、まず「行動」であることを痛感しました。
 今後も「ボランティア=やりたいこと、楽しいこと」を基本とし、できる範囲でさまざまなボランティアに関わりながら、協議会活動へフィードバックし、協議会のさらなる発展をめざしていきたい、と考えています。

(須坂市消防職員協議会会長 中村幹夫)