北海道消防職員協議会は、1977年9月28日札幌市北濃健保会館において4単協443人でスタートし、自治労道本部・各地本・各職労の支援を得て活動しています。具体的には、単協の交流や情報交換の促進、安全衛生体制の確立、勤務条件・労働条件・職場環境の改善等多岐に渡ります。
現在、北海道の消防は72消防本部あり、そのうち単独の消防本部が28(21市7町)、一部事務組合方式が44組合(13市147町24村)で構成され、消防署は131、消防出張所は345設置され、消防職員は、約9200人です。そのうち、道消協会員は13消防本部、59組織、2559人の会員を有し、各単協は目的達成に向け努力しています。現在、自分の職場しか見えず、今の環境で現状維持に納得している消防職員がいかに多いことでしようか。都市・地方を問わず、住民が同じサービスを受けるために、お互いの職場を知らない状態でよいのでしょうか。
一方、国は効率的かつ住民本位の行政サービスの提供を目的として、市町村合併と公務員制度の改革を進めています。当然消防職場にもその影響が及ぶのは必至です。
しかし、住民自治とは裏腹な制度改正の進行と緊縮財政の中、団結権の持たない消防職員はどう対処したらよいのでしょうか。まして、協議会の無い消防は、黒船が襲来したのと同じ状況ではないでしょうか。このような状況で、消防本来の目的が果たせません。
私たちは、住民に十分な住民サービスを提供するために何が必要でしょうか。一人でも多くの人が連帯することによって、明日の住民の安全と安心を守る知恵を出し合うことだと思います。
よく聞かれるのに、単協を結成したなら何の利益があるのですかといわれます。しかし、単協なくして悔いの無い人生を送り、一人で荷物を背負うことのない職業生活を送れているでしょうか。私は悔いを残さないために未組織消防職員約6600人の仲間に一歩踏み出そうと言いたいのです。
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