健康で安全に働きつづけられる職場作り

交野市消防職員協議会(大阪)


 はじめまして。「健康で安全に働きつづけられる職場作り」をモットーに我々交野市消防職員消防長以下64名の全職員中、勇気ある32名の決断のもと、交野市消防職員協議会)交消協)を去る2004年5月6日、盛大に結成することができました。
 結成にあたり多大な御尽力をいただいたみまさまに、この場を借りまして厚く御礼を申し上げます。
 交野市は人口7万8000人、2万8500世帯で市の面積半分が山林を占める自然美豊な町です。行楽シーズンになれば、多数のハイカーで賑わう反面、山林火災が絶えないのも実情です。民家火災もそうですが、山林火災ともなれば人員不足を露呈し、その事実を痛感せざるを得ません。
 また救急業務についても市民の高齢化に伴い出動件数は、増加の一途をたどる反面、人員不足、人件費削減を理由に研修及び会議への派遣もままならず、どうしても行きたい者については週休日に実費で行かなければなだらいという状態であり、最新の救命活動に不安を残す結果となっています。
 そのような人員不足の中、今年4月の人事異動で協議会発足準備にあたっての中心的メンバーである職員が人事交流という理由から市役所へ異動になりました。この職員は当消防本部において、なくてはならない人材と思われ、全く理解出来ず「何故か」と問うたところ「われわれは関与していない」と上司。役所担当課に問い合わせても同様。所詮問題職員は排除する原則なのだろうか。裏ではどのような話があり、上司にはやはり嫌われない方が得策なのだろうか、そして次は自分であろうか……。このような意識環境の中ではたして職務を遂行できるのでしょうか。自分たちはそれほどまでに非力なのだろうか。
 皮肉なことに、この一件でわれわれの意思は一層結束することとなり、結成に向けての準備に一層拍車をかけました。
 「われわれは軍隊でもなければ奴隷でもない」。このことを協議会員32名、しっかりと胸に刻んで活動していきたいと決意しています。
 あらゆる困難があろうかと思いますが、みなさまのご指導、ご協力を賜り邁進していく所存です。なにとぞよろしくお願いいたします。

交野市消防職員協議会 会長 中矢 博昭